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アルフレッサ株式会社と資本業務提携(出資10億円)を構築 ~ 主力製品ICEF15の販売に向けた業務提携基本契約を締結

2024.12.02
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再生医療等製品の開発を通じて、大きなアンメット・メディカルニーズが存在する疾患に対する治療法を提供し、人々の健康とQOL(Quality of life)向上を目指すイノバセル株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:ノビック・コーリン(Colin Lee Novick)、シーガー・ジェイソン(Jason David Sieger)、以下「イノバセル」)は、アルフレッサ ホールディングス株式会社の子会社であるアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:福神 雄介、以下「アルフレッサ」)と10億円の出資を含む資本業務提携を行いましたので、下記のとおりお知らせいたします。

資本業務提携の背景と概要

当社グループは、切迫性便失禁の治療を対象とした再生医療等製品「ICEF15」の第Ⅲ相日欧国際共同治験を現在実施しており、並行して日米欧でのICEF15上市・販売に向けた体制構築に取り組んでいるところです。また、当社は株式上場を見据えたシリーズDラウンド資金調達を現在行っており、早期クローズに向けた国内外の投資家との交渉を推進中です。

 

一方、アルフレッサグループは、2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を策定し、基盤事業の強化、成長産業の育成および新規事業の開発を通じた事業ポートフォリオの拡大と変革を推進しています。アルフレッサ株式会社はアルフレッサグループの中核として、医薬品卸売事業等を営む企業です。新規事業の中で掲げた「再生医療サプライチェーン」の取り組みについて、アルフレッサグループは再生医療関連事業を行うセルリソーシズ株式会社を設立し、国産の細胞原材料(マスターセル)の提供および自家と他家の両方における細胞加工物の製造を行う体制の構築を進めています。また保管・輸送について、アルフレッサグループは2か所の再生医療流通ステーションと10か所の再生医療等製品保管庫を設置し、流通を受託できる環境を整えるとともに、輸配送のノウハウ向上にも継続して取り組んでいます。

 

当社は、2024年11月19日付けでアルフレッサ株式会社と業務提携基本契約を締結し、ICEF15の日本国内における独占的卸売販売権等を同社に対して付与いたしました。これにより、開発が最終段階に入っているICEF15の日本における販売に向けた体制の整備を着実に進め、革新的な治療を待ち望んでいる患者さまに早期にお届けできるよう努めてまいります。さらに、今般の提携を通じて、日本国内におけるICEF15の商業化およびICEF15以外のパイプライン製品の製造・卸売販売等に関する協業に向け、今後検討を進めてまいります。

また、当社は、シリーズD資金調達の一環として、アルフレッサに対して普通株式1,176,471株(本件実施直後の発行済株式数の4.2%に相当)を発行して10億円を調達することといたしました。当社グループは、この資金を活用して、ICEF15第Ⅲ相日欧国際共同治験を推進し、さらに米国におけるICEF15第Ⅲ相治験開始準備、日本におけるICEF15市販品製造体制の構築、ICEF15以外のパイプライン製品の研究開発、株式上場準備などの戦略的な取り組みを加速する方針です。

 

■イノバセル株式会社 代表取締役COO シーガー・ジェイソンのコメント

「主力製品であるICEF15の開発が最終段階に入り、当社はICEF15を患者さまに届けるための体制構築を本格的に開始する時期にさしかかっております。この非常に重要なタイミングで、日本の再生医療市場の振興を牽引する高い志の下で積極果敢な投資を行って各種インフラの構築をリードされているアルフレッサ株式会社様との資本業務提携を構築できたことを大変有難くまた嬉しく思っております。アルフレッサ様と志を同じくする企業として、当社は引き続き更なるコラボレーションの可能性を追求する所存であり、今後の展開を非常に楽しみにしているところです。」

 

■アルフレッサグループについて

純粋持株会社であるアルフレッサ ホールディングス株式会社を親会社として、医薬品等の開発・製造から流通、そして調剤薬局の運営に至る事業を展開する連結売上高2兆8,000億円を超える医療用医薬品卸売上高国内No.1の企業グループです。「すべての人に、いきいきとした生活を創造しお届けします」をグループの思いとして理念体系に掲げ、15,000人超の国内外で共に働く人々が、日本の医療を支える社会インフラである医薬品等のサプライチェーン全体を支え、幅広い医療ニーズに貢献しています。

※ アルフレッサグル―プでは、従業員を「共に働く人々」と表現しています。

<アルフレッサ ホールディングス株式会社の概要>

名称:アルフレッサ ホールディングス株式会社

代表取締役社長:荒川 隆治

事業内容:医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具の卸販売、製造販売、輸出入等ならびに調剤薬局の経営とこれらに付帯する事業を行う子会社の管理など

設立:2003年9月

資本金:18,454百万円

従業員数:15,557人(連結、2024年3月31日現在)

本社所在地:〒101-8512 東京都千代田区大手町一丁目1番3号

URL: http://www.alfresa.com

 

■アルフレッサ株式会社について

アルフレッサは、2004年の設立以来20年にわたり、病院や薬局に医療用医薬品を供給する卸売事業を中心に、人々の健康に貢献するさまざまなサービスを提供してきました。医療用医薬品に加え、医療機器、検査試薬、栄養食品などを国内外約1,000社のメーカーから仕入れ、病院・診療所や薬局に安心・安全にお届けしています。近年では、全国約170拠点のネットワークを活かし、各地域の事情に合わせたそれぞれの地域包括ケアシステムの構築をサポートしています。また、さまざまな情報サービスやソリューションツールを通じて、医療現場の業務効率化や医療の質向上に寄与する活動を行っています。

<会社概要>

名称:アルフレッサ株式会社

代表取締役社長:福神 雄介

事業内容:医療用医薬品、医療機器、医療用検査試薬、介護用品、健康食品、一般用医薬品等の卸売販売

設立:1949年8月

資本金:4,000百万円

従業員数:5,834人(2024年3月31日現在)

本社所在地:〒101-8512 東京都千代田区神田美土代町7番地

URL: http://www.alfresa.co.jp

 

■イノバセル株式会社について

当社の前身は欧州オーストリア共和国のインスブルック医科大学からスピンアウトした再生医療スタートアップ企業(現 Innovacell GmbH)であり、当社はこのオーストリア企業の親会社として2021年に日本で設立されました。

当社グループは再生医療の商業化を通じた人々の健康及びQOL(Quality of life)の向上を目指しており、現在は切迫性便失禁、漏出性便失禁、および腹圧性尿失禁を治療するための再生医療等製品の研究開発・商業化などに取り組んでいます。

当社グループ主力製品であるICEF15は、患者さまご自身の骨格筋組織から調製した筋芽細胞を局所投与して筋肉の再生を図ることにより、切迫性便失禁の根治を目指す製品です。ICEF15は当社グループの研究開発パイプラインの中で最も進んだ開発ステージに到達しており、当社グループはこのICEF15について日本及び欧州10ヶ国で第Ⅲ相国際共同治験であるFidelia試験を実施中です。

また、当社子会社の Innovacell GmbHは、欧州においてICEF15とICES13(腹圧性尿失禁を対象としたパイプライン)の2つの後期第II相試験を含む複数の臨床試験をこれまでに完遂しています。

URL: https://www.innovacell.co.jp

 

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